上西理事長の雑感

 みなさん、こんにちは。
 バイオクリニック理事長の上西です。

 今回は、便秘についてお話ししましょう。

 一時的なものならよいのですが、便秘が癖になってしまったらご用心。
 病気の引き金になりかねません。

■便秘で悩む人は年々増加。まずは生活と食事の習慣の改善を試みる

 医学的には、3日以上排便がない状態を「便秘」と定義づけています。
 たとえコロコロな便でも、出ていれば便秘とは言いません。

 便秘で悩む人は、生活や食事の習慣の影響で、年々増えています。
 便秘は、肌荒れや痔、大腸ガンなど不快な症状や病気だけでなく、
 性格にも影響するという説をとなえる医師も出てきました。

 これほど体に悪影響を及ぼす便秘。
 まずは、生活の中でできる改善方法をお話ししましょう。

 1.排便のゴールデンタイムを逃さない
 排便にはゴールデンタイムがあります。朝食後30分です。
 毎日朝寝坊をして、ゴールデンタイムを逃してしまうと次第に
 便意を感じにくくなり便秘になります。

 2.朝食を抜かない
 朝、しっかり朝食を食べれば、腸が動き出し、排便のサインを送ります。
 しかし、朝食を抜くと排便サインが出なくなってしまいます。
 3食しっかり食べて、胃腸のリズムを整えることがスムーズな排便につながります。

 3.動物性たんぱく質のとりすぎを防ぐ
 動物性たんぱく質は、人間にとって吸収の良いたんぱく源ですが、とりすぎには注意。
 吸収されやすいことで、便の量が少なくなってしまうのです。
 お肉ばかり食べている人は、野菜やきのこなど繊維質を十分に含んだ食事を心がけましょう。

 4.規則正しい生活をする
 便は寝ている間にS字結腸まで降りてくるので、睡眠不足は大敵。
 さらに寝る直前まで、飲んだり食べたりして、腸を休ませないとさらに
 便秘になりやすくなります。
 胃腸を空っぽにする時間を確保し、睡眠を十分にとりましょう。

 5.ストレスをためない
 腸の動きにもっとも関係しているのがストレス。イライラしたり、
 不安に思ったり、緊張したり、イヤなことを考えると腸の動きが鈍くなります。
 胃腸は自律神経と密接な関係にあり、自分の意思とは関係なくコントロールされている
 部分が大きいのです。

 このような生活改善を行っても、便秘が解消されない場合、
 それは下あごのずれによるものかもしれません。

■下あごのずれは、自律神経のバランスを乱し便秘を誘発する!

 下あごがずれると、頬の筋肉がたるみます。

 すると、脳はその筋肉を縮めるための命令を出します。頬の筋肉というのは、
 咀嚼にかかわる重要な筋肉であり、脳にとっては生命維持のキーとなる
 大切な場所なのです。

 そこで、脳は自律神経の交感神経を優位にすることで、
 筋肉を縮める命令を発します。

 この命令により、全身が交感神経優位の状態となります。

 交感神経が優位の状態とは、全身が戦闘態勢に入るのと同じ状態です。
 気持ちを高揚させて敵を向かい打つわけですから、
 排便をしている場合ではありません。

 当然、腸の動きは鈍くなります。

 下あごがずれると、人間の体は24時間、常に戦闘モードとなり、 
 排便のタイミングがなくなってしまうのです。

 この状態は、下あごのずれを正すまで続きます。

 戦闘モードですから、忍者がいつ暗殺にくるか分からない殿様のように、
 夜もおちおち眠ることができず、便がS字結腸まで降りてこなくなります。

 下あごのずれを正せば、自律神経のバランスが整い、戦闘モードは、
 日中の必要な時のみ発動されるようになります。

 副交感神経という交感神経とは拮抗する神経が働き、排便を促すようになります。

 また、「下あごがずれている」という信号は大きな脳神経を伝わってくるため、
 脳にとって大変大きなストレスとなります。

 先ほど、ストレスと腸の動きには密接な関係があるとお話ししましたが、
 下あごがずれていると、意識しなくても脳はストレスを感じているのです。

 下あごのずれを正すバイオプレート治療を行った、
 便秘に悩む患者さんの8割以上が、完治・改善しています。

 便秘がなかなか改善されない方は、下あごのずれを疑ってみてはいかがですか?

 下あごのずれのセルフ・チェックの方法は、
 バイオクリニックのサイトに掲載しておりますので、参考にしてください。